2011年04月03日

考え事

2009年に体を壊して仕事を辞めてからこの2年、ずっと毎日絵ばかり描いています。
美大の洋画を出ているのだから、ツールは色鉛筆メインにシフトしたものの、これが本来の姿なんだろうと今になって思います。
正統派とはまだまだいえないかもしれないけれど、美術の世界に戻ってこれてよかった。

それまでは秋葉原の某場所で3年半ほど、女の子の洋服(クラシカルなメイド服)を着ているけれど、自称がボクというオタク用語で言うと『ボクっ子』なパフォーマーをしていました。
でもたまに執事姿という男装もしたり。
後半数ヶ月はずっと男装でしたが。
自分の事は今では「私」と自然に言えるようになりましたが、戻すのにしばらく半年ほどかかりました。
3年半、思えば長い時間そうだったのだから、当たり前かもしれませんが。

今もメイド喫茶の他にも、秋葉や池袋に男装喫茶があったり、逆の男の娘(男の子が可愛らしい服を着ている)のお店があったり。

そんな性別があやふやな場所を日常にしていたため、通常社会から外れた自分自身の思い込みかもしれないアイデンティティを3年半という期間で構築されてしまったりしたのかなあ、だから今、性別が不明瞭な子たちを描こうとしているのかなあ、と考える日々です。

私は現在人物画を描いていますが、顔は似たりよったりなときもあったり、時には全然違う場合もありますが、基本的にそういう考えの元においての自画像に近いのかもしれません。

笑顔は、基本的に描きません。
目的が無いと描けません。
たまに少しだけ口角が上がっている子も描けるようになってきましたが、漠然とした今の自分の状態の不安、悩み、その他考えが混ざって、そうなっているんだと思います。
男子でも女子でもない、中途半端なその位置関係を作品のコンセプトと共に説明しなければならない時がたまにありますが、なかなか苦労しています。

そのアイデンティティも崩れる時が来るのだろうか。
それともずっとこのまま描き続けていけるのだろうか(このまま直らないのだろうか)。
1人でも共感してくれる人はいるのだろうか。

西武のSHIBU Culture〜デパートdeサブカル〜の展示に使った自己紹介欄にも書かせていただいた一説も掲載しておきます。

「秋葉原での勤務経験を生かして オタク的な要素を取り入れつつ、
動物の角耳を付けた、実在しない 人物の肖像画を制作。
人物の体型を年齢を越えて統一 することにより、
第三、あるいは グレーゾーンのジェンダー の可能性を問いかけている。
それにより社会の作った枠組み への反感や疑問も表現。 」

まあ、そういうことなのです。

多分、もうあの業界で働くことは無いだろうと思います。
絵だけで生きていけるのは限られた人だけで、相当の努力、そして才能も無ければ難しいともわかっています。

ただ、手探りでも、苦しくても、身を削ってでも、私は自分の訴えたい事を描く事しかできない。

以上、今日の考え事でした。


追記にはサイズ小さいけれど近況写真。→クリック!
posted by ににユイチ at 15:36| Comment(0) | 考え事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

絵のテーマ

今回の二人展のコンセプトは

『小さな部屋のイメージは、貴女へ贈るプレゼント』

ということで、展示の内容は幸せいっぱいにしたいところ。
でも絵の子には無理して笑顔を作ってもらわなくてもいい。
その方が優しくなれる気がするから。

なんて思いながら制作しています。
今までの制作が和風だったり角があったり、テーマにあまり合わない作品が多かったので、昨日の「君のドレス」はちょっとした挑戦でした。
こういうものを描こうと5日間くらい失敗を繰り返して、なかなかの難産でしたが達成感はあり。
この調子で今週も新しい絵を増やしたいなあ。

そうそう、色鉛筆定着用のフィキサチーフが無くなってしまったので、近々世界堂に買い出しに行ってきます〜!
あそこに行くと思わぬところで散財しがちです。
手のひらサイズの小さなキャンバス+イーゼルがこの間レジ近くで売っていて、危うく買ってしまうところでした。
とても可愛かったのでした…
posted by ににユイチ at 16:43| Comment(0) | 考え事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする